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『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』

今週の一冊『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』

2545号 2021年2月7日

(本日のお話 1993字/読了時間2分)


■こんにちは。紀藤です。

昨日土曜日は、1件のミーティング。
ならびに企画書の作成や読書などでした。



さて、早速ですが本日のお話です。

毎週日曜日は、お勧めの一冊をご紹介する、
「今週の一冊」のコーナーです。

それでは早速まいりましょう!


今週の一冊は、

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『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』

神山典士 (著)


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でございます。



■「事実は小説より奇なり」といいますが、

丁寧に取材され書き上げられた
ノンフィクションの書籍は、

なんとも言えない迫力があり、
まさしくその言葉を思い出します。


今回ご紹介する一冊も、

まさしく「奇なり」
(しかし、ものすごーく面白い)
”ある事実”のお話です。



■そう、皆さまの中にも、
記憶にある方も多くいらっしゃるであろう、

「全聾の天才作曲家」として
メディアと世の中を賑わせた、

”佐村河内氏のゴーストライター事件”

です。

現代のベートーベン、などと言われ、
NHKスペシャルを筆頭に数多のメディアに
取り上げられていました。

しかし佐村河内氏は
実は、全聾であることも、
作曲をしたことも全て嘘であり、

ゴーストライターとして新垣氏が
その楽曲を書いていた…

という事実が明るみなった、
あの事件です。



■注目を浴びていていた中で、

なぜ誰も気がつくことなく、
このような注目が加速されていったのか、、、

NHKスペシャルなどは、
入念な下調べがあるはずだし、

ジャーナリストは、
クリティカルな視点を持って然るべきなのに、
一体なぜ、、、?


この事件の背景と嘘が嘘を呼び、
真実と錯覚してしまったプロセスを、

実際のやり取りをした
メールなども含めて赤裸々に描かれている
実に興味深い本です。



■単純に、

「こんなことしてしまう人がいるのだ」
「ここまで虚栄心で突き進める心理とは
 一体どのようなものか」
 
という素朴な疑問すら
湧き起こりつつも、

同時に、構造的な問題や
人間心理や、そこから学ぶ反面教師的な生き方など

思考がめぐりつつ、目もそらせず
一気に読んでしまった一冊でした。



■さてこの本を通じて、
思ったことは色々あるのですが、

私が感じたこと、またその中から
学びと感じた点は主に3点です。


まず1つ目ですが、


『人は評判などで、盲目的に信じてしまう』


という性質。


権威や社会的証明物(メディアや雑誌等)の実績に
つい影響を受けてしまう、ということ。

これ本当に怖いなあ、、、と素直に思いました。

人は影響を受ける生き物ですから、
「周りが良いといっていると、良いと感じる」
という側面はあるにせよ、

無批判に受け入れてしまうという心理は
やはり怖さを感じます。

どこかに冷静にメディアを見る目は、
やっぱり必要です。



■そして2つ目は、


『原則に反していると、いずれ足元から崩れる』


ということ。


ここでいう”原則”、というのは、
過去数多の人が語ってきたような
黄金律のようなものです。

例えば、

・人を騙してはいけない
・自分の利益のことだけ考えてはいけない
・自分がしてほしくないことは相手にしない

みたいな話。

ある意味、道徳の授業で学ぶような
ごくごく当然のことです。

でも、これらのことを堂々と無視する人、
いるのですよね。(氏のように、、、)

そうすると短期的には
確かに注目されているようでも、

必ず足元をすくわれるのだなと、
反面教師として学べます。

(書籍の途中から、これ絶対ダメだよ、、、
 と心の中でつぶやいておりました)
 
 
 
■そして最後の3つ目は、


『ゴーストライター新垣氏と佐村河内氏の違い』


です。


ゴーストライター新垣氏も
今回の事件で共犯者です。

それはもちろん
責められてしまうものですが、

とはいえ「あくなき音楽への探究心」という、
自分の道を追求してきた”道”がありました。

そこには実体としての才能と努力と
価値があったのだと感じます。



ただ、一方佐村河内氏は
何か自分の”道”があるのではなく、

そこには、実体がなく、
ただのバブルのような虚飾だけが
存在していたようでした。


その両者は同じ事件に携わりながらも
まるで違う存在であるように、私は感じました。



■この本も、人が書いた以上は、
ある程度のバイアスがかかっていますし、
100%の真実とは思いません。

とはいうことは理解しつつ、
ひとまず本の内容を受け入れてみる前提で、
読みながら、思ったこと。


自分自身、

つい見栄をはりたくなったり、
”上手くやろう”と思ったり、

ラクをしたくなったりすることも
ままありますが、

やっぱり大事なことは


1,表面的なことに踊らされないこと
2,人に対して誠実にあること

3,自らの「道」を追求し続けること


など、愚直な姿勢こそが
やっぱり大事なのだろうな、、、

そんなことを感じたのでした。


不器用でも粛々と一歩ずつ、
今自分ができることをやっていく。

ノンフィクションの事件から、
改めて大切なことを学ばせてもらった
そんな一冊です。


ということで、以下、書籍の紹介です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

稀代のペテン師・佐村河内守の虚飾の真相!

18年間、ゴーストライターを務めた新垣隆の懺悔告白によって暴かれた、
何重にも嘘に塗り固められた佐村河内守の虚飾の姿。

二人の共犯関係はなぜ成立し、誰もが騙され続けたのか――。

テレビ、新聞、出版、音楽業界……。

あらゆるメディアを巻き込んで繰り広げられた
壮大なペテンの真相に迫った渾身のノンフィクション。

週刊文春が告発した佐村河内守のゴーストライター事件の全貌。

第45回大宅壮一ノンフィクション賞(雑誌部門)受賞。


※Amazon本の紹介より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
うわー、こんなことあるんだ、と思いつつ、
一気に読み進めてしまいますので、

寝る前には開かないほうがよいです(笑)


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<今週の一冊>

『ペテン師と天才 佐村河内事件の全貌』
神山典士 (著)



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